2011年7月31日日曜日

私が4sqを好きな理由?

私は4sqが好きである。なんでだろう?なんて結構考えてなんとなくわかってきた。
「ユーザにこんな体験をしてもらいたい!そして僕たちが作り出していくんだ!」
そんな思いを感じるからだと思った。
そして、それに向けたサービス設計、リリースの順序になんだか感動を覚えるんだ。
と思ったので以下の4つについて書いてみた。
  1. SNS系チェックイン VS 4sqに関してどう思う?に関しての回答
  2. 4sqからもらった新しい体験
  3. サービス設定(リリースの順序)に関して
  4. 情熱



■SNS系チェックイン VS 4sqに関してどう思う?に関しての回答
ある人に言われた。
「FBplace、mixiの方が利用者が多い。4sqの立ち居地は今後どうなると思いますか?」
私はこの二つが競合しているとあまり思っていない。
4sqは位置情報というか、行動にこだわっているように見える。
FBplaceやmixiチェックインはコミュニケーションを目的にチェックインをする。
旅行などの空港や、飲食店とか。(インフォグラフィックはこちら→ mixiFB
でも、4sqはそれに加えて最寄り駅とか、職場の近くとか、より生活に近いライフログ的につかわれる。
行動分析できるだけの下地が作っているように見える。
データが集まったらその人の背景(趣味趣向)が分析できる。
つまり「次」の予測、提案、発見ができると思う。
だから別物だと思う。
でも、それはFBやmixiにはできない。
行動の中のコミュニケーションというワンショットだけではデータ量が少なすぎる。
4sqを使っていれば、コミュニケーションをとりたいときだけFBなどと連携させればいいので、4sqを使えば二つの使い方を包括してつかえる。
だから私は4sqを使う。

でも、ライフログ的な利用の発見、価値を感じない人は使わなくていいと思う。
それでもいいのだと思う。
そう考えると、メディア的なユーザ数(π)というよりは、分析に値するサンプル数をクリアすればいいんじゃないか?なんて思う。
メディア的になりたいのかな?
SCVNGRはユーザ数少なくっても収支は黒らしいし。(記事
SNSよりも、キャリアが通信で位置情報を取れていること、の方が脅威なんじゃないか?
でも、緯度経度では趣味趣向はわからないとも思う。
そう考えると、スポットへの位置情報として把握している4sqは、その分野で上にでるところはないんじゃないか?
なんて思ったりもする。

私は位置情報へのチェックインはその人の背景を知る上のひとつの手段だと思っていた。
だから、4sqはインタレストグラフ的なものへのチェックインへも手を伸ばすのか?
なんて思ったことがある。
でも、4sqは「自分たちは位置情報にこだわる。場所と関係のないエンタメ(娯楽)へのチェックインは避けてる。」そういっていた。(こちらのインタビュー参照)
アンケートや登録させることでとれるようなスタティックな趣味趣向(こんな音楽好き、こんな本読みました)なんて他がやればいい。
とにかく行動なんだ。ダイナミックな行動データなんだ。
スタティックな趣味趣向がほしくなったら、行動履歴とデータエクスチェンジすりゃいい。
FBやmixiはソーシャルに関してはダイナミックに理解できているかもしれないけど、それ以外に関してはスタティックだと思う。

4sqはデータをためるほど価値がでるevernote型、ルナルナ型だと思う。
でもSNSでのチェックインは、賞味期限が短い。ラーメンなんだ。
チャックインに関しては。

でも、店に人をつれていくっていうことにフォーカスすると競合なんだろうね。
そこはあまり興味がないんだな。私。
そうすることで生まれる「価値・経験」ってなんだろう?
そのイメージがつかないと興味がわかないから、そこを教えてほしいな。

■4sqからもらった新しい体験
「ここにいる」ということをソーシャルにあげることによって、リアルのコミュニケーションが増えたのもひとつの体験だが、それはSNSだってできる。
ライフログ的チェックインからこそある発見もたくさんある。
・●●さんとはyy年mm月以来です
・ここにくるの●●以来ですね」
とか教えてくれる。あと、「1年前はここにいたんだよ!」なんてメールが送られるサービスもある。
(これはAPIを利用した別の業者がやってるのかな?)
googleカレンダーに連携させている人もいる。

ブログで一番多いジャンルは、「日記」である。(gooブログのジャンルのランキング
今回の震災の際でも、思い出がなくなったことに人はものすごくショックをうけた。
「人」は自分の記録を残したい、思い出を残したいと思うものだと思う。
そこに対して、「発見的」に演出していくと、きっと人はそのサービスを使い続けると思う。
「発見」という感情(プラスな感情)を体験させたサービスには好印象が残る
そして、ファンになるというループがあると思う。
人はロジックよりも、感覚的(感情の瞬間)に記憶に残るものだと思う。
それをどのタイミングどのようにクリエイトしていくのか。
そのあたりの設計が楽しみだし、そのサービス設計が私は好きなのである。
というか、1ユーザとして発見、経験をもらっているからそうおもうんだろうな。

■サービス設計(リリースタイミング?)に関して
4sqのユーザは「ファン」が多い気がする。
(もちろん飽きていく人も多いが・・・。)
evernoteもいっていたが、一度使い続けた人は長く使う気がする。
(→記事 ユーザーは、使えば使うほど有料会員になっていく傾向にある。使い始めて最初の月に有料会員になるユーザーは1~1.5%程度だが、1年半後には6%にまで高まるんだ。

「ファン」はスポットをどんどん登録していく。
そして、情報が古ければ修正していく。
4sqは自分たちが作っている!参加している!という思いをクリエイトしていると思う。
4sqは、それを「まず」クリエイトしたところもすごいと思う。
こんなファンがいると、地方に言ってもスポットが存在する。
地方に行くと、スポットの質(そして量)が明らかに他のサービスと違う。
gowalla、FBplace、ロケタッチには全然スポットがない。
そのあたりは、FBなんかはユーザではなくクーポンという形で店舗に登録させるんだろうな。
と思うけど、そしたらそういったところしかスポットがなくってつまらないよね。
まぁ使い方が違うからいいのかな。なんてことも思うけど。
某日本版4sqは「利用ユーザ」視点から始まっている気がする。
どうやったら使うのか?から入っている。
マーケティングミックス的視点で考えると、やはりプロダクトを作り出してからのプロモーションだと私は思う。
あるレベルをこえてないプロダクトをプロモーションしてしまうと、がっかり感を与え、そのプロモーション費が無駄になる。

でも、もちろんまずは「はやくマーケットにだすべき」という考えはある。
使ってもらってわかることがたくさんあるからだ。
ここがサービスバランスやサービス設計などになるのだと思う。
4sqはまず「ファン」を作ったように見える。
そのひとつの手法が「APIの公開」だったのかな?なんて個人的に思っている。
APIを公開したら、開発者がそれを利用して自分のサービスを作る。
そしたら、自分のサービスを充実させたいから
・スポットを登録する
・4sqを使い倒す
・4sqのことを考える
・4sqのAPIに関してのコミュニティができる
こんなスパイラルが存在したんじゃないのかな?
そして、いろんな要望とかもらったんじゃないのかな?
そして、プロダクトのイメージがどんどんわいてきたのかな?とか。
そういったAPIをつかった人が「ファン」になったのではなく、そこからつながった人がファンになった感がある。
(あくまで個人的な感想)
だから、某日本版4sqは、API公開よりも先にいろんなタイアップをしていたのはサービス設計的によくなかったのでは?
なーんて思った。

また、「機能の追加の仕方(タイミング)」に関してもすごくよく設計されているように感じた。
ぶっちゃけ機能はgowallaのほうが先にいろいろとついていた。
でも、4sqはあえて、機能をつけなかったのではないか?なんて思う。
4sqユーザで「シンプルだから使ってる」って人もいた。
アイデアはたくさんあったはずだ。
でも、ユーザ数やユーザのリテラシーに合わせてサービス投入していったのではないのか?
そんな風に私からは見えた。(ただたんに人手が足りなかったという説もあるが)
また、先にも書いたが、「行動」に主軸がある気がしていて、コミュニケーションは次な感じがする。
そのバランス感覚もすごいと思う。
某日本版4sqは、そのあたりにも迷いを感じる。
ユーザ数増やしたいからバイラルさせたいのはわかるが、本当は何をさせたいの?って設計だった。
少しづつ改善は見られるけど。

そして、最近の動きだとアメリカンエクスプレスとの提携にもすごいなって思った。
私は店舗に誘導することを「入口」支払いは「出口」だと思う。
O2Oの世界で「入口」に注目されがちだが、私は「出口」のほうが大事だと思う。
そこにきたこと、連れて行くことよりも、そこにきて何をしたのか?(どのぐらい支払ったのかとか)が重要だと思う。
そのほうが「次」につなげられる要素がたくさん含まれていると思うからだ。
その「出口」をも押さえにきた。
そして、タップしてチェックインしなくてもいい世界の一歩を踏み出した点もすばらしい。
「行動の中身(購買履歴、POSデータ)」も抑えられたら、その人の「背景の理解」へもっと近づく。
そこも抑えれるのかな?カード会社が抑えている情報は支払い金額だけかな?
何を購入したのか?(何を飲食したのか?)もわかったらもっとできること多くなるよね。


■情熱
4sqは「チェックインの概念を私たちが作った」というほど、情熱があると思う。
某日本版4sqに関しても「世界観を持っている」と表現する人がいるが、それは表面的世界観な気がする。
私の思う本質的な世界観とは「こんな体験をしてほしい」「こんな世界を作り出したい」というもの。
表面的な世界感とは、デザイン的なパッケージ的なもの。例えば「子供が好きな」とか「戦国」とか。

その点で、コロプラには世界観を感じる。
日本を元気にしたい。地方を元気にしたい。体験をさせたい。

情熱って大事だよな。


・・・と、ここに書いたことはあくまで個人的な考えです。
私個人がロジカルに考えられない人なため、文章が支離滅裂なのをお許しください。

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